学園長コラム No.7

2018年02月19日

東日本大震災で原発事故の被害にあった南相馬市で、新たな取り組みが着実に進んでいます。
 
カギとなったのは「菜の花」。
チェルノブイリで原発事故が起きた後、当地では菜の花を作り始めました。
放射性物質がほとんど移行しないからです。

南相馬では菜種油の事業を2012年から開始。
現在ではマヨネーズ、ドレッシング、せっけんと関連商品を次々開発・販売しているそうです。
 
栽培した菜種の搾油は外部に委託していましたが、今年2月10日には同市内に菜種油の搾油施設が整えられました。
南相馬だけでなく周辺の町からも菜種を受け入れているそうです。
相馬市、浪江町、飯館村。聞きおぼえのある名前ばかりで切なくなります。
 
東日本大震災の話が出るたび思うのは、農業は環境問題と共にあるという事実です。
 
事故から間もなく7年。
 
人々の記憶が薄らいでいくなか、風評被害との闘いは続いていますが、現地の方が少しずつ前進されているニュースは喜ばしい限りです。
傷ついた大地が菜の花で埋め尽くされ、復活の日を迎えることを願いたいと思います。